1980～90年代頃のラルフローレンバルマカーンコートになります。風合いのいいコットンポプリン。前に紹介したマッキントッシュのバルマカーンと同じような生地です。バーバリーも無双仕立てで平織りはありますが、やはりここはアメリカ的と言うか、この生地にしてこのシルエットはもはやダスターコートでしょう。すらっとした一枚袖にフルレングスのロング丈。サンドカラーのポプリン地、パッカリングの出た丸襟。もうめちゃめちゃ格好いいです。 バルマカーンと言うと、どうしてもバーバリーと対等してしまいますが、ここは別カテゴリーで考えてみてください。どことなくワークっぽい雰囲気に惹かれませんか。 アメリカ製と香港製がクロスしていた80～90年代。インラインを自国で、アウターやポロカントリーなどの高級ラインを香港で作っていました。やはりここまでがオールドラルフと呼べるでしょう。個人的にはラルフローレンで一番いい時期だと思います。 あまり聞き慣れないフレーズかもしれませんが、私の先輩曰く、香港製コレクターと言うのも存在するそうなので、おそらく作りの良さはアメリカ製以上でしょうね。話を聞けば納得な感じです。 まだ年代的に浅いところではありますが、この辺はブランド価値と言うよりは、質実剛健な部分(いわゆる復刻感が無いと言うこと)がしっかり残っているところなので、現存数などから近々ヴィンテージ市場にも地位を確立してくるでしょう。 サイズSですが、大きく、ゴールデンサイズと思います。